Node設立イベントで発言したこと
こんにちは。最近5月とは思えないほど暑いですね。窓開けても風が通らなかったのでなおさら暑かったです。
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2018年5月19日(土)に東京で行われたNPO法人Nodeの設立イベントに参加しました。
Nodeは全国各地で当事者活動または当事者が集う活動を行ってきた方々が作った団体です。ひきこもり当事者・経験者が主体となったネットワーク組織といってもいいかと思います。
※全員がひきこもり当事者・経験者というわけではありませんが、ほとんどがひきこもり当事者・経験者で構成されています。
Nodeの理念は以下の通りです。
「つながりで 生きづらさを わかちあう」
Node、それは「つなぎ目」
誰もが孤立せず、安心して生きられる社会を目指すため、
ひきこもりなどの当事者活動をしてきた人たちが集まって設立したNPOです。
当事者・経験者・家族・支援者・行政・働く場などの「つなぎ目」となり、各人の多様性や価値観を尊重しつつ、
安心してつながれる場を作ることで、必要な人に必要なサポートを届ける活動を進めていきます。
その設立イベントが5月19日に行われました。
テーマは「はたらく」
まああまりやってこなかったテーマといいますか、でも筆者的にはそこまで重要ではないテーマでした。
第1部は精神科医の斎藤環氏+ジャーナリストの池上正樹氏による対談、
第2部は理事(主に当事者・経験者)+斎藤環氏+ひきこもり当事者を雇用している経営者によるパネルディスカッション
という流れで行いました。
今回は本イベントにおける筆者の発言を記載したいと思います。
Nodeの組織についても少し触れています。
①コミュニケーションスキルについて
コミュニケーションスキルについて、「スキル」といったように、必ずしも「個人にスキルを求める必要があるのか」についてはきちんと向き合わなければならないと思います。
個人がスキルを身につければ自ずと先に進めるだろうという「個人に焦点を置いた考え方」は、ひきこもり当事者が「こうならなければならない」という発想と似ていて、乱暴な捉え方になりかねないと考えています。
コミュニケーションスキルは確かに大事かもしれない。
でもそれを「個人」に求めるやり方はまずいんじゃないかと思っています。
(発言していないけど補足説明):なので、個人のスキルをひっぱりあげる、という発想ではなく、今のスキルで周囲がどのような環境整備ができるかが大事だと思います。
②第2部で発言したこと
自分は「当事者主体」とは何かをきちんと考えないといけないと思います。
例えば今回の設立イベントのテーマは「はたらく」になっていますが、「就労ありき」の考え方には問題があると考えています。
代わりに自分が重要だと思っているのは、必ずしも就労ではなく、「多様な生き方・リカバリー」を認められる環境・社会になっていくことだと考えています。
なぜ自分が就労と距離を置いているかというと、居場所を運営している中で、参加者の方の中には、就労によって傷ついた人もいます。
そういった中で「働くべき」「自立するべき」といった社会の圧力を極力取り除く必要があると考えています。
個々の生き方を重視したいです。
特に「生きていればいい」という価値観は貫いていければと考えています。
一方で自分の考えはある種凝り固まったものだと思います。
そこで重要なのは色々な考えを自分自身が吸収していかなければならないかなと考えています。
最後に、当事者といっても一括りにするのは難しいけれども、ひきこもり経験をしてきた人の声を決しておざなりにしてはいけないと考えています。
今回は「はたらく」というテーマですが、自分が主催するイベントであれば、「はたらく」以外のテーマ(さらにゆるいテーマ)をとりあげます。
Nodeは「働く」をテーマにした組織ではない(就労のための組織ではない)というのは強調しておかなければならないです。
各理事の個々の考え方を大事にしながら。
自分はゆるく安心して過ごせる場所がさらに増えて、生きてていいんだと思えるような場を創っていきたいと考えています。
そのために今後もNodeに携わりながら、今の活動を続けていきたいと思います。
こんな感じのことを言いました。
全体の模様は各メディアさんでも簡単に紹介されているようなので、ご参照いただければと思います。
今後、当事者同士で重大ないさかいが起きず、良い流れになっていくといいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました(^o^)/
5月1日より色々申し込み承ります
【2018.4.29追記 5月13日(日)のひきこもり大学横浜キャンパスの開催後、16:15~16:45に「ピアサポートゼミナール説明会」を開催することになりました。場所は神奈川県立青少年センター2階活動室①です。お待ちしております】
ひきこもり大学のご案内はこちら
hikikomori-peersupport.jimdo.com
青少年センターまでのアクセス(写真付き)はこちら
hikikomori-peersupport.jimdo.com
今回は2つのご案内を掲載します。
一つ目は「(第2版)2017年度ピアサポート学習会報告書」の申込受付のご案内です。
二つ目は「2018年度ひきこもりピアサポートゼミナール」の申込受付のご案内です。
①2017年度ピアサポート学習会報告書のご案内
初版は好評につき、全て配布しました。
第2版は5月1日(火)より、BASEオンラインショップにて承ります。
「1年間何を学んできたか」に加えて、地域向け活動報告会でゼミ参加者が発表した内容も詳しく掲載しています。
2018年度もカリキュラムの大きな変更はないので、事前学習教材にも使えます。
第2版は1部800円+送料300円です。
5月1日になりましたらBASEより購入できるように設定します。
こちらよりお求めください。※PDFによる配布は行いません。
何かしらの事情により、メールでの申し込みを希望される方は、下記筆者アドレスまでご連絡ください。その際には①送付先住所 ②宛名 ③希望部数 をご記載ください。
メール(ひき桜代表):hikikomori.peer@gmail.com
2017年ピアサポート学習会報告書の概要は過去の記事をご参照ください。
hikikomori-peersupport.hatenablog.com
②2018年度ひきこもりピアサポートゼミナールのご案内
2018年度もピアサポートゼミナールを開催します!
3年目の取り組みです。
今年度は全13回シリーズで開催いたします。
1グループ4~5名の少人数演習形式です。
毎回参加するとピアサポートの理解が深まりますが、1回のみの参加も大歓迎です。
2017年度は東北地方・関西地方からの参加された方もいらっしゃいました。
ピアサポートの予備知識は要りません。ほとんどの方が初参加なので、一緒に学んでいきましょう。
当事者・経験者同士で学び合う手作り学習会、皆さまも参加してみませんか?
各回の単元表は筆者HPをご覧ください。
hikikomori-peersupport.jimdo.com
第1回ピアサポゼミの申し込みは5月1日0:00よりメールで承ります。
※事前申込必須で、当日の飛び入り参加はできません。
第1回ひきこもりピアサポートゼミナール
日時:2018年5月20日(日)12:30~16:30
場所:神奈川県立青少年センター(桜木町駅徒歩10分)
※部屋は申込者に直接連絡します。
参加対象:ひきこもり当事者・経験者のみ
学習内容:ピアサポートやリカバリーの用語の意味を学びます。またピアサポートの12原則を通して、ピアサポートに必要なことは何かをざっくりと学びます。ピアサポートの全体像をつかむのに適している回だと思います。
定員:20名(先着申込順)
参加費:500円(飲料菓子つき)
申込方法:以下①~④を添えて、ひき桜メールアドレスまでご連絡ください。
①氏名
②ふりがな
③ひきこもり経験(ありorなし)
④注意事項への同意(はい)
※注意事項
・テキストの複製・転売しない
・相手を批判しない
・運営を妨げる行為をしない
申込先・問い合わせ(ひき桜):hikizakura.yokohama@gmail.com
どちらも申し込みお待ちしております(^o^)/