ここ最近の当事者会の動き
こんにちは。久しぶりの投稿です。
ほんと最近身体が疲れてきたと思います。
更新頻度は下がりますが、その間に当事者活動に関して色々動きがあったので、インターネットに載っている範囲でご紹介します。
ここ1年で首都圏の当事者活動の動きが加速しました。
特に「ひきこもりUX会議」のメンバーが東京渋谷区で女子会を開催したことが大きいです。
さらに2016年11月から発刊されている「ひきこもり新聞」の存在も大きいでしょう。
筆者が関わっている町田のひきこもり当事者会「ひき町」も2017年3月から始まりました。
首都圏以外では京都・宝塚あたりで女子会が開催されているようですが、これらも2016年に始まっています。
社会的な背景としては、2016年3月には暴力的介入団体の報道がありました。これに関してひきこもり当事者・経験者・当事者団体(4団体17名)で共同声明が出ているのは記憶に新しいですね。精神科医・ジャーナリスト・大学関係者、そして5名のひきこもり経験者が一緒になって記者会見を開かれました。
しかしその後もひきこもり状態にある人への人権侵害(強制連行・軟禁など)は各地で行われているという悲しい現実があります。
2017年5月22日には、ひきこもり当事者・家族を狙った悪徳ビジネスの被害に遭った人についてクローズアップ現代で特集がされていましたし、この日も精神科医・ジャーナリスト・ひきこもり新聞編集長、実際に被害に遭われた方、悪徳ビジネスの元職員による記者会見がありました。
こういう人権侵害を平気で行う団体が後を絶たない現状です。
この1年はめまぐるしいですね。
当事者活動に戻ると、ひきこもりUX会議さんが、今度は横浜で「ひきこもり女子会」を開催しています。男女共同参画センターにて2017年5月~7月にかけて開催するとのことです。
横浜で定期的にある女子会は「ひき桜」ですが、UXさんの取り組みによって女子会の動きがますます活発になるでしょう。結構参加者も多いみたいです。
他にも「おさんぽ女子会」「ひきこもり女子会in多摩」など、2017年から始まった女子会の情報も載っています。
(参考:ひきこもりUX女子会のHP)
横浜で4回シリーズで開催される女子会、その後半2回は「ひきこもり女子会の作り方」というテーマだそうです。横浜近辺の方は注目ですね。
早速、横浜市緑区で単発の「おさんぽ女子会」が行われるとか。Twitterの情報も見逃せませんね。
やはり地域に居場所があると違うなーと思います。電車で遠くの居場所に行くのは筆者も結構大変です。横浜駅の混み具合はとても苦手で、用事がない限り極力通らないようにしてますから。
あとは「ひき町」は2018年2月までの開催なので、今のうちに参加してみるといいかもしれませんね。町田駅徒歩3分、町田109の6階から上が生涯学習センターになっています。「フリートーク」と「悩みを語る会」の2本立てなので、どちらに参加したいか選べます。
https://hikikomori-peersupport.jimdo.com/ひき町-町田の当事者会/
「ひき桜」は6月14日に2周年を迎えるので、当日は赤レンガ倉庫に散策に行く予定です。
「ひき桜」の居場所は「交流」「卓球」「ゲーム」「女子会」「音楽鑑賞」「悩みを語る会」と、もう何でもアリの場になっています。60人規模の大きい部屋+卓球ゲーム部屋+女子会部屋と3つあるので人口密度は大したことないかなと思います。
「ひきこもりピアサポートゼミナール」は2016年度から開催している、ひきこもり当事者・経験者のみで学びあうピアサポート学習会です。2017年度も開催していますが、第1回、第2回ともに定員まで申し込みがありました。第3回以降も開催されるので、申込み日に注意をして参加連絡をしましょう。アメリカ・カナダのテキスト(翻訳版)を使い、少人数演習形式で話し合うことが中心の本格的な学習会です。
実は居場所を立ち上げたいと考えている方は複数いますが、なかなか立ち上げには至っていない状況です。その中で、可能な範囲で居場所を開催している人もいるので、ご関心のある方は参加してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
ピアサポ報告書の見どころ紹介!
こんにちは。最近暑いですね。今日は第1回ひきこもりピアサポートゼミナールが開催されました。相当濃い内容というか、これ参加費500円ですか?という感じです。
さて、昨年度発行しましたピアサポ学習会報告書「ひきこもり当事者主体による全国初の体系的なピアサポート学習会の実践報告~ひきこもりピアサポートゼミナール連続学習会の活動を通して~」ですが、なんと在庫が半分以下になりました。在庫がなくなったため増刷しました。
今回は報告書の一部のみご紹介し、昨年度+今年度の取り組みを知ってもらえたらと思います。
①報告書の構成
報告書は全23ページ、A4サイズで本文約25000字です。報告書ということで文章はやや硬めですが、報告書用にオリジナル用語集をはさむなどの工夫をしています。本文+アンケート分析+用語集の順番で書きました。
②各章の紹介
第1章:ひきこもりをめぐる問題背景
支援のあり方に疑問を持つ人が増えた中、ピアサポートの役割は何か、ピアの陥りがちな点、本学習会の目指すことを簡潔にかいています。
第2章:ひきこもりピアサポートゼミナールとは何か?
昨年度から開催しているひきこもり当事者同士のピアサポート学習会ですが、なぜこういった学習会を開催しようと思ったのか、意義などを書きました。このページは記事の最後に画像で掲載しております。
第3章:使用したテキストについて
これはSAMHSAが提供しているConsumer-Operated Services(通称COS)のトレーニングテキスト(翻訳版)を使用しました。6つの単元に分かれており、ゼミナールでは12回にわたって学びました。
第4章:ゼミナールの構成・時間割など
3時間構成で開催しました。少人数で話し合うのが中心でした。
第5章:今年度のプログラムについて
昨年度はプレ講座3回+本編12回という構成で行いました。なお、プレ講座はひき桜主催ではなく、ひきこもりフューチャーセッション庵の1テーブルを使って実施しました。
今年度はプレ講座2回+本編12回+発展2回というプログラムになっています。
第6章:2016年度の開催報告
開催した内容、演習テーマ、参加者の声などが掲載されています。さらに2月に開催したひきこもり大学ピアサポートゼミナール活動報告会の各登壇者の報告内容も載っています。
第7章:最終アンケートの考察
最終回にとったアンケートを集計して分析しました。3つの記述式設問について参加者からの声を分析した結果を書いています。
第8章:ひきこもりピアサポートに関する考察
「1年間の取り組みから得られたこと」「アンケート結果の考察」「経験的知識と専門的知識」「ひきこもりピアサポートは本当に必要か?」について考察を書きました。ほんと書くのが大変でした。
第9章:総括
コアメンバー3名からのコメントです。コアメンバーが3人って時点で厳しい展開ですよね…。アドバイザー2名の助けを借り、何とか12回+活動報告会を終えることが出来ました。
番外:オリジナル用語集
用語集って結構気合入れて作っていたんですよ。といってもプロの訳じゃないので100%あっているかはわかりませんけど、手作り感満載です。
③第2章+第3章の掲載文紹介(画像)
全24ページのうち、2ページ目を掲載しています。なぜピアサポゼミのような取り組みが重要なのかが載っています。ぜひ参考にしてください。
※無断転載禁止です。本報告書を文献として引用する場合には出典を明記してください。
④報告書請求
報告書は送料のみでお渡ししています増刷(自己負担)のため1部500円で配布します。送料は250円です。7部超える場合には追加で送料をいただきますが、複数部の申し込みもOKです。
申込先(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜 宛て)
hikizakura.yokohama@gmail.com(担当:割田)
送付先住所、希望部数を明記してください。
ひきこもりピアサポートゼミナールは2017年度も継続開催しています。詳細は以下ひき桜ブログをご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。