埼玉でグループワークを開催しました
こんにちは。朝と夜は秋らしくなってきました。筆者は半袖だったので、風邪をひきそうになりましたが、なんとかなりました。
今回は埼玉にあるひきこもり家族会にて、筆者によるグループワークを開催しました。
グループワークといえば、グループでの話し合いを通じて、自分の知らなかったことを発見したり、他の人からの意見を参考にする、といった目的で行われます。
筆者も家族会に参加されているご家族に色々思うところがあり、様々な形で当事者目線を発信しています。
今回はグループワークを通じて、ご本人へのまなざしについて考えていただきました。
今回のテーマは「解決志向」です。
解決志向とは「(延々と原因探しをするのではなく)今できることを、一つ一つ積み重ねることによって、問題の解決を図る」といったアプローチです。
ポイントとして「今これからできそうなことを考える」「具体的な目標を立てる」「少しずつ行動を積み重ねる」といったところがあります。
そのため今回は「これから家族にできることを肯定的な視点を使って考える」ことを主眼とし、ワークを通じて実践していただくといったプログラムにしました。とにかく「良いところを見つけてもらう」ことを重視しました。
ワーク内での発言内容は個人情報に触れるのでご紹介できませんが、実際に何のワークを行ったのかをご紹介いたします。
①アイスブレイク
⇒アイスブレイクとは「氷のように緊張した心を、ある話題提供によってほぐしていく」という作業です。あるテーマに沿って良いところを1人3つ以上出していただき、その内容をグループ内で共有していただく、といったことを行いました。
②創作事例を使ったワーク(その1)
⇒架空のひきこもり家庭の事例を読んでいただき、この家庭では「何が出来ているか」を話し合っていただきました。とにかくいいところを探すというのが目的なので、ほんの些細なことでも挙げていただきました。
⇒各グループに「どんなことが出てきたか」について発表をしていただき、全員で共有をしました。
③創作事例を使ったワーク(その2)
⇒②で出た内容をもとに「これから家族はどんなことが出来そうか」について話し合っていただきました。ポイントとして「具体的で小さな目標」になるようにしてグループ内で共有していただきました。
④学んだことの振り返り
⇒今回行ったワークを通じて、何を学んだか、何を考えたかについて共有しました。その後の空いた時間では各自ご歓談をおこないました。
実は家族会でグループワークを行うというのはとても珍しい取り組みです。グループによる話し合いの時間を設けているところはありますが、全体的にご家族の悩みを吐き出すというのがメインになっています。
それに対してこのグループワークでは「肯定的な視点」という、真逆の見方を徹底して行いました。
ひきこもり状態ではご家族もネガティブな考えが中心になってしまいがちです。つまり「良いところがあっても見つけづらい状態」にあります。そこで肯定的な見方を身につけることで、出来ていることを増やすといった内容にしました。
筆者の考えていることとして、ご家族に対しては2つのアプローチが必要と考えています。
一つは「出来ていないことを減らす」
もう一つは「出来ていることを増やす」
このような見方を通じて、ご家族自身の考え方について検討をするといった取り組みが広がってほしいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!