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ひきこもりピアサポート日記

ひきこもりピアサポートの普及と発展を祈念して、当事者会・居場所・家族会などを紹介しつつ、今後のピアサポートの在り方について模索するブログ

【祝!200本目の記事】ピアサポートを1年間学んで感じたこと

ご本人・経験者向け ご家族向け ピアサポート ブログについて

こんにちは。まだまだ寒い時期が続きますね。

今回はなんと記念すべき200本目の記事です!(^o^)/

200という節目を迎えることができました。意外に道のりが長かったように感じるのは筆者だけでしょうか…? 

 

そこでブログの原点に立ち返り、ピアサポートに関する意見を書きたいと思います。今回は「ピアサポートを1年間学んで感じたこと」いくつかのトピックに分けて自分なりの意見を書きたいと思います。

 

①ひきこもりにおけるピアサポートとは?

ずばり「ひきこもり当事者・経験者による支え合い」と言えるでしょう。ポイントとなるのは2つで「当事者・経験者同士であること」と「支え合いであること」が挙げられます。

 

(1)当事者・経験者同士であること

⇒なぜかというと「似た状況を経験しているか」が重要だからです。

似た状況(ひきこもり状態)を経験している→経験した者だからこそ分かることを共有できる→自分達の経験を共有することで安心・自信+αがつく。筆者の場合は「言語化できないんだけどずっとモヤモヤする部分」を共有できたのが大きいでしょう。

(2)支え合いであること

ピアサポートは一方通行の支援とは全く違うんですよね。自分が相手を支えているつもりが実は自分もすごい支えられていた、というのがピアサポートの原則にあります。

ほんとかよ…なんて思っていると、当事者会を運営している身としてはよく経験しています。だから運営メンバーが徐々に元気になっていったというエピソードもあります。

 

②なぜピアサポートが重要?

それは「個々のリカバリー」が最も重要であって、その主要な役割の一つに「ピアサポート」があるからです。ポイントは「リカバリー」という目標となるものがある、そして「ピアサポート」がリカバリーを促すということです。

 

(1)リカバリーとは?

端的に言えば「自分らしい人生を歩む過程」と言えます。なのでどのような道を歩むかは人それぞれなのですが、既存の支援の一部には就労優先のような一本道しかなく、選択する権利が失われているケースも散見されます。

もちろん働いて対価を得ることもリカバリーの一つのツールにはなるでしょう。でもピアサポートの観点から見ればあくまでツールの一つであることを意識した方が良いです。

例えばピアサポーターとして活動している人は、自らのひきこもり体験を語ることで相手の役に立ったり、支え合いの手段となったり、場合によっては対価を得たりという方もいらっしゃいます。なので多様な生き方・視点を持つことがリカバリーを理解する上では重要でしょう。

(2)ピアサポートの位置づけ

ひきこもり当事者・経験者同士が自分たちの経験を共有することは様々な効果があることは先述しました。その効果によって自己肯定感が高まり「ひきこもり経験のある人で活躍している人はたくさんいる」ことを知ったり、「居場所に行く」などの新しいことに挑戦しようとする意欲が湧きます。これは完全に筆者の経験談ですが、漠然としていても目標っぽいものが見つかってくると、そのためにやってみようと思うことが浮かんできます。体調の関係ですぐには出来なくても、数か月後に実際に居場所に行ったりしていました。そこから筆者の場合は「やりたいこと」を見つけていったというのがあります。

そのモデルとなるのがピアサポーターであり、さらに当事者・経験者同士のピアサポートを通じて、やりたいことのきっかけを双方が得るというのもあります。

 

③1年間学んで感じたこと

これも2つあります。一つはピアサポートに関しては「定期的に学習・研修に参加し、自らを研鑽していく必要がある」こと。もう一つは「ピアサポートの課題と可能性」です。

 

(1)定期的な研鑽

そもそも論として筆者は、ピアサポーターは特定の資格とは考えていません。なぜなら、ひきこもり当事者・経験者がお互い支え合う時点でピアサポートは成立しいるからです。つまりその時点でピアサポーターとして活動していることになります。

ピアサポーターは自らの経験的知識という専門職と渡り合える知識を持っています。しかし最も気をつけないといけないのは「ピアサポーターとしての過信」です。もちろん似た経験によって多くの共感を得ることができます。一方で相手の全てが分かると考えたり、自分の思っているとおりにすればいい、といった発想に陥りがちです。

ピアサポートを行いたい人は、自分自信の言動・考え方を自覚し、常に相手を傷つける可能性について自戒しなければなりません。その方法として「定期的な振り返りと研鑽」です。ピアサポートについて学び続け、常に自分の行動を振り返ることが重要と言えます。ピアサポートをする場合にはスーパーバイザーをつけることをお奨めします。

(2)ピアサポーターの課題と可能性

 課題としては「ピアサポートの理解が進んでいないこと」が挙げられます。日本では「ピアサポートとは何か?」を議論できるほどピアサポートについて学習している人はごく少数です。となると各々が我流で活動する、その結果「ピアサポート」とは言えない上下関係のお節介型支援になっているところが多いです。

可能性としては「ひきこもりピアサポートは十分に存在すること」「ピアサポートは普及に値する価値があること」です。

 

ひきこもりは外に出ればゴールではありません。外に出た後も心の中のモヤモヤした感情や当時の思いはずっと残ります。それが「当事者性」と言えるでしょう。ピアサポートのポイントは「当事者同士の支え合い」なので、それはひきこもり当事者だろうが経験者だろうが「当事者性のある者同士」が支え合うことが十分に可能だと分かりました。

 

④総括

以上のことからピアサポートは非常に有用で価値のあるものと再確認できました。その最たるものとして「自分自身との振り返り」ができたことです。自分の考え・傾向・無意識の動作など、普段気づかないところを多く学べました。自分のことを知って初めて相手のことをサポートできるので、自分自身大きな収穫となりました。

リカバリーについても重要な示唆が得られたと思います。それはどのような状況の人でも主体的でかつ希望を持てば、自分らしい生活を送れるということ。このあたりはまた議論していく必要がありそうですね。

 

という感じでいつもの倍の文字数になってしまいました。

200本目という節目を迎えることができて本当に良かったです。

今後ともブログ「ひきこもりピアサポート日記」をよろしくお願いいたします!

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