「居場所の見つけ方」について再考する(2015年9月11日更新)
こんにちは。最近は台風など天気の良くない状態が続いていますね。
話は変わりますが、なんと今回で100回目の記事となりました!
今までご覧くださり、ありがとうございます。
実は皆さまのご覧いただいている記事で最も閲覧数が多かったのは、2015年2月に書いた「居場所の見つけ方」でした。しかし十分な内容を掲載できていない問題もあり、情報を更新したいと考えていました。
そこで100回目の節目として、過去に取り上げた記事について、もう一度更新をしようと思います。
個人ブログなので限界がありますが、知っている範囲で「居場所の見つけ方」をご紹介したいと思います。自分の経験談が中心ですが、よろしければご参考にしていただけましたら幸いです。
まず大前提として、居場所の数や情報は地域によってかなり異なります。そのためここで紹介する方法が通用しないことも多いし、そもそも存在しない可能性も十分あり得ます。
ということは、居場所の見つけ方で大事なのは「様々な方法をきっかけにして、探し方の手段を身につける」ことといえるでしょう。
あとは一つの情報サイト・方法に頼らないことが重要です。このブログもたくさんある見つけ方の一端を紹介しているのに過ぎません。そのことを深く理解したうえで、いくつかの方法を考えてみましょう。
①NPOや自治体が設置する居場所の紹介は「最寄りの自治体に問い合わせる」と情報を得られやすい
⇒インターネットで居場所を一から探すのも良いですが、その場合片っ端からあたることになり、見つけるのに時間がかかります。自治体の相談窓口がある場合には、まず「どこに居場所があるか」を聞いてみましょう。自治体であれば複数の居場所・団体を紹介してくれます。
⇒自治体とは、市町村の窓口・ひきこもり地域支援センター・保健所(県域)・精神保健関連の機関・青少年関係の機関・地域の社会福祉協議会などを含みます。複数のひきこもり当事者によると、対応はまちまちだそうです。そのため「過度に期待せず、あくまで参考意見の一つとして」尋ねてみると良いと思います。
⇒自治体への問い合わせ・相談は原則無料です。
②インターネット相談ができるところは積極的に活用しよう
⇒筆者もそうですが、電話で話すのはとても苦手です。ちなみに「メール相談」を行っている自治体もまれにあります。東京都であれば「ひきこもりサポートネット」が有名です。自宅にいながら相談ができるので、最も活用しやすい方法だと思います。
③支援団体一覧が載っている自治体HPもまれにある
⇒例えば神奈川県の「青少年相談支援情報サイト」では、登録してある支援団体のほかに、青少年関連のイベント紹介なども掲載されています。このように一覧から個々の居場所を探す方法もあります。
④当事者会は探しにくいが、どこか一つの居場所に参加することで、そこからかなりの情報を得られる
⇒これは筆者の体験談です。東京のとある居場所に参加したところ、そこによく来ている方から、ほかの地域の居場所を教えてくれました。実は筆者もインターネットで数か月調べて結局分からなかった人なので、この方法もかなり使えます。特に実際に参加された方からのリアルな感想などを聞けるので、雰囲気などの参考にもなります。
⑤どの年代でも参加できる当事者会の紹介(ごく一部抜粋)
⇒ここでは、最近立ち上がった当事者グループや、お世話になっている方が運営している居場所のごく一部を掲載します。今回は団体・イベント名のみですが、それぞれブログやHPを持っているので、詳しくはそちらをご参照ください。
・ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜
・ひきこもりプレイス多摩
・ひきこもり自助グループ「step」
・ひきこもりフューチャーセッション「庵」と地域のフューチャーセッション
・ひきこもり大学
⑥ひきこもり相談窓口に限らず、様々なところを活用しよう
⇒これは盲点だと思います。「ひきこもりのことはひきこもり相談窓口でないと受け付けてもらえない」というわけではありません。確かに専門的な話に対して回答できるかは機関によって異なりそうですが、「他者との関係」「メンタルヘルス」「将来のこと」などの相談が主となるのではないかと考えています。
⇒どこに行政の相談窓口があるのかについては、内閣府の「暮らしの相談窓口のご案内」が参考になるかもしれません。リンクは以下の通りです。
※多くの相談機関がありますが、良し悪しについては、実際に相談してみないと分かりません。また担当者によっても大きく対応が異なるので、そのことも踏まえながらご相談いただければと思います。
みなさんにとって合う居場所(もしくは「心の居場所」)が見つかるといいですね。
ご意見・コメントなどお待ちしております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!